こんばんは。むーたろーです。
介護施設で起こってはいけない事故の一つとして服薬事故があります。
今日は私が以前に経験した服薬事故について、解説していきたいと思います。
掃除をしていたら発見してしまった、落薬事件
食堂で食事をした後に清掃をした時に発見するケースです。
原因としては、以下のケースが考えられます。
利用者さんの口腔内に入りそこねて落ちてしまった。
口腔内からこぼれてしまった。
どちらも、薬袋から薬を取り出し、利用者さんの口腔内に入るまでしっかりと確認する必要があります。
職員が間違いに気づき顔面蒼白になった薬の取り違え
数ある服薬事故のケースで一番起こしてはいけない事故です。
Aさんの薬を間違えてBさんに服薬させてしまったケースです。
原因としては、以下のケースが考えられます。
藥袋に書かれている名前を確認してなかった。
Aさんに服薬させようとした時に、隣のBさんに話しかけられてそのままBさんに服薬してしまった。
AさんとBさんの薬をまとめて持っていってしまい、そのままBさんにまとめて服薬してしまった。
どちらにせよ、全ては薬袋に書かれている名前と、実際に今から服薬する人があっているかを必ず確認します。
口腔ケア中に洗面台にコロコロ落ちてしまった、落薬
口腔ケア中にうがいをした時に洗面台から溶けかかったお薬が落ちてしまったケースです。
原因としては、以下のケースが考えられます。
口腔内に入ったもののしっかりと飲み込み出来ていなかった。
舌の下や、義歯の隙間に挟まってしまい飲めていなかった。
どちらも飲み込み出来ていないため、服薬した時にしっかりと飲み込み出来ているか口腔内の確認を行います。
但し、利用者さんからすると口の中までまじまじと見られるのは抵抗もあるかもしれません。
その時は、飲めているか聞いたりすることもあります。
あれ、飲んでなかったの食前薬
食事を配膳し落ち着いた時にふと、服薬カレンダー、服薬ボックスを見た時に食前薬が残っていたケースです。
原因としては、以下のケースが考えられます。
配膳したスタッフが食前薬に気づいていなかった。
周りのスタッフも食前薬が必要な方に対して他のスタッフが配膳していることに気づいていなかった。
配膳する前にどの利用者さんが食前薬があるのかを確認していなかった。
配膳する時に、対象の利用者さんは食前薬があったのかどうかを確認してから配膳します。
不穏になり口から吐き出した、服薬事故
服薬中に利用者さんが不穏になり口から吐き出したケースです。
原因としては、まさに利用者さんが不穏になってしまったからです。
対策としては、不穏になった原因を取り除くことが望ましいです。
但し、簡単にはいかないこともあるので、少し時間をずらす、またはスタッフを変えるなどして
気を落ち着かせて服薬して頂きます。
まとめ
いかがでしょうか。施設であれば上記の服薬事故は経験された方は多いかと思います。
特に避けていかないといけないのが、お薬の取り違えです。
例えば、血圧が低い利用者さんに別の利用者さんの降圧剤を服用させてしまった。などあれば、
意識消失など命に関わることになることも過言ではありません。
その利用者さんだけでなく、その家族、服薬させてしまったスタッフ、
関わる全ての方が心に傷が出来てしまいます。取り返しのつかないことになれば尚更です。
ではどうすれば防げるか。
それは落ち着いて、藥袋に書かれている名前と服薬してもらう人があっているかを確認することが大切です。
「え、そんなの当たり前じゃん。何言っているの」と思われる方が多いかもしれません。
でも、実際に何十人の利用者さんを同時並行で食堂で対応することを想像してください。
食事介助しながら、見守りしながら、服薬しながら、下膳しながら、誘導しながら、
どうしてもながら作業になってしまいます。
その中で、落ち着いて対応できるか。難しくなります。
じゃあ、どうすのか。どうすれば服薬事故を防げるのか。
それは、服薬するときだけ、そのときだけは、服薬に1点集中してください。
そして、「私は失敗しない」と思わないでください。
人がすることなので失敗する可能性は必ずあります。
私も服薬事故は起こしたことはあります。その時は食前薬の服薬忘れをしてしまいました・・・。
だからこそ、同じ失敗はしたくない。させたくない。そういう思いになります。
どんなに忙しくても、どんなにバタバタしていても、命に関わる服薬は慎重にしましょう。
もう一度、繰り返します。服薬するときは服薬に1点集中しましょう。
これだけで服薬事故の可能性もかなり減ります。
意識して慎重に、利用者さんにも安全にしていきたいですね。
そして、この記事をみて参考にしていただければ幸いです。